プロテインを飲んでいる方の中で聞く悩みに「プロテインが上手に溶けない」「ダマになって飲みにくい」とった飲みにくさがあります。
表面上は溶けているように見えても、トロってとしてなかなかプロテインを口に運べなかったり、飲んでみたらダマがゴロゴロできていたり、容器の底に張り付いてはがれないなど、プロテインの”あるある”を経験された方はとても多いのではないでしょうか。
といっても、今のプロテインは多くが気にならないくらいきちんと溶けてくれます。ホエイプロテインは10~15秒シェイクすればキレイに溶けます。
溶けにくいプロテインはリピートが付かないくらい深刻ダメージをメーカーに与えるため、キレイに溶けるように製造するのが今の主要メーカーにとっては重要であり、外せない工程になっています。
でも、現在に及んでも溶けにくいプロテインがあります。
カゼインプロテインです。
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プロテインの中でも特に溶けにくいのがカゼインですが、何も知らずにシェイクするとドロドロ状態を多くの人が経験することになります。
溶けにくい原因にあるのは、カゼインが固形(ゼリー状)になりやすい性質があるためです。腹持ちが良いといわれているのは、ゼリー状になったカゼインが胃壁を軽く圧迫するためです。
この溶けにくさが吸収時間を緩やかにしている一つの要因でもあり、ある意味メリットが目に見える形で確認できていると言えます。溶けにくかったら紛れもなくカゼインであると言っていいくらいその差は歴然なのです。(製品によっては溶け具合に差があります)
でも、出来る限り溶かして、飲みやすくしたいというのも人の心情です。
飲みやすは、プロテインを継続できるかどうかにも関わってきます。飲みにくいから面倒になって続けられなくなっては、せっかくの体づくりが頓挫してしまい兼ねません。
そこで、今回はこのような悩みを解決すべく、カゼインプロテインをうまく溶かす方法などについて解説していきたいと思います。
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カゼインプロテインを上手に溶かす方法とは?
カゼインプロテインは前述の通り、他のプロテインと比較しても溶けにくいため、上手に溶かすにはそれなりの工夫が必要となります。
しかし、いくつかの方法をしっかりと実践することで意外とうまく溶かすことが可能です。カゼインプロテインの溶かし方で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
先に飲み物を投入する
これはカゼインプロテイン以外のプロテインにも共通することですが、プロテインを摂取する時に、先に粉末をシェイカーに入れる方がいます。
この順序だと容器の底に粉末が張り付いて固まりやすくなるという特徴があるため、結果的に溶け残りができやすくなってしまいます。
このプロテインの粉末が底に残った状態だと最後に飲む時にプロテイン特有の粉っぽさがどうしても口の中に広がるため不味いという不快感を味わうことにもなります。
このような状況を回避する方法はとても簡単。
先に水などのドリンクをシェイカーに入れて、最後にプロテインパウダーを投入。
たったこれだけの工夫で底に溶け残りができるのを回避することが可能で、最も手軽にできる対策です。
とはいえ、ホエイ、カゼイン問わず今のプロテインはどちらが先でも溶けやすさはほとんど変わりないので、水が先でも、粉が先でも問題ありません。(マイナーなプロテインを選んだ際には注意が必要かもしれません)
カゼインについては、特にバルクスポーツ ビッグカゼインは、どちらを先に入れても良く溶けてくれます。
ただ、カゼインの性質上トロっとした状態は残り、人によっては多少飲みにくさが出てしまうことがあるかも知れません。
では、出来る限りさらっとした状態に持っていくにはどうすればいいのか?
混ざりやすいプロテインシェイカーを使用する
プロテインシェイカーを使うのは、プロテインを愛用している人なら基本中の基本。コップに入れてスプーンでかき混ぜるという方は今では少なくなりましたが、少しでもしっかりと溶かして飲みたいというのであれば、プロテインシェイカーは必須です。
プロテインシェイカーは、機能面などで価格が異なりますが500円~5000円程度で購入できます。最初は最も安い物でもいいので本格的にプロテインを飲みたいという方は手元に置いておくようにしましょう。
プロテインシェイカーの最も簡素な種類では、グレードが高いものと比較すると溶けやすさという面ではやはり劣る部分がありますが、逆に安さと洗いやすさに大きなメリットがあります。最初は安いシェイカーを使い、うまく混ざらなかったらグレードを上げてみてもいいでしょう。
ただ、ホエイなどカゼイン以外のプロテインであれば、数百円程度の安いシェイカーでもきちんと溶けるものが多くなっています。私が使ってきたものの中で紹介すると、ザバス(500円程度)やウイダー(450円程度)のシェイカーを選んでおけば間違いありません。
カゼインについては、フタのすぐ下にバネが付いているものや、電池式で竜巻状の渦を作り自分でシェイクすることなく綺麗に溶かすことができるミキサー型のシェイカーがおすすめです。
最終的には好みの問題になりますが、カゼインを摂る場合など、溶かしやすさを重視する場合は、少々値が張っても混ざりやすいシェイカーを準備しておきたいところです。
一般的なシェイカーよりも混ざりやすさ抜群のシェイカーです
Kulbay Sports プロテインシェイカー
混合プロテインを使う。またはホエイとミックスする
「カゼインプロテインの効果的な摂り方」でも解説しましたが、混合プロテインを使ったり、自分でカゼインとホエイをミックスすることで、カゼイン特有の性質が抑えられ、混ざりやすく(固形・ゼリー状になりにくい)なります。
カゼイン自体の混ざりやすさとは違いますが、カゼインとホエイの性質(吸収速度)を考えて栄養補給を行う上では有効な方法になります。
目的に応じて混合プロテインや、自分でミックして摂取してみるようにして下さい。
温度とプロテインの関係について
温度とプロテインの前に、コーヒーと砂糖の関係を思い出してみてください。ホットコーヒーには砂糖がセットでついてきますが、アイスコーヒーには砂糖ではなくガムシロップがついてきますよね?
これは熱いコーヒーであれば砂糖はすぐに溶けるけど、冷たいコーヒーだと砂糖のような固形物や粉末は溶けにくい。だから、ガムシロップなんですね。
プロテインの粉末も、このコーヒーと砂糖の関係と同じように、温度の低い液体には溶けにくいという性質があります。そのため、冷蔵庫からすぐに取り出したばかりの牛乳や冷たい水などではどうしても溶け残りができやすくなってしまうのです。
かといってコーヒーと砂糖の関係と同じように熱を加えた状態で粉末を入れると今度はたんぱく質の変性が起こります。高い温度によってその性質が変化したたんぱく質は逆に溶けにくくなってしまうため、熱い飲み物に入れても結局は溶け残りができやすく飲みにくくなってしまうというやっかいな面があるんです。
このことから言えるのは、プロテインを飲むときは、水、スポーツドリンク、オレンジなどのジュースを常温にしておいたのものを使う方法が混ざりやすいと言えます。
牛乳については冷蔵庫から出しておい常温にするのは現実的ではないので、ほんの少しだけ温めるといった方法がよいでしょう。
もっとも、カゼイン以外のプロテインは、冷たいドリンクでもある程度溶けてくれます。あくまで、カゼインの溶けにくさで困った時に試すくらいで良いと思います。もちろん、もともとホエイやソイなどを常温のドリンクで混ぜているのであれば、そのまま継続して下さい。
できるだけ美味しく飲めるように工夫することも長く続けるコツ
今回は溶かしにくいカゼインプロテインをできるだけ溶かす方法についてお話ししてきました。
カゼインプロテインの場合はホエイプロテインと比較するとやはり混ざりにくさがあるのは否めません。
水だけでも大丈夫という方も中にはいますが、基本的にはカゼイン独特の苦味もあるため、この味がどうしても苦手という方は砂糖や蜂蜜で緩和するなどの工夫もおすすめです。
筋肉づくりを行っている方やバルクアップを目指している方には、カゼインプロテインの成分や吸収速度の緩やかさは非常に有効に働きます。
少しでも溶かしやすく、そして美味しく飲める方法を見つけて長く続けて下さい。きっと筋トレの効果を十分に引き出すことができ、体の変化を実感することができるでしょう。
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